
こんばんは、スリーアローズ税理士事務所三矢です。
昨年シェアハウスを購入された不動産投資家の方より連絡を頂きました。
一括借上げをしている業者より連絡があり、シェアハウスの借上げ事業が逆ザヤ状態であることから現在契約している一括借上げ賃料ではなく当面はオーナーのローン返済分のみ支払います、と一方的な告知を受けたとのことです。
業者側の状況が悪化して融資がストップして新規建築による利益が出せないのがその理由だそうですが、そもそも逆ザヤになる借上げ事業をお客様に提案しているというのが問題です。
恐らく高めの賃料設定をして法外な建築費の物件を購入してもらっていたのでしょう。
そのような実態であれば建築ができなくなれば会社が回らなくなるのは当然のこと。
しかし、本当に怒りが込み上げます。
購入されてから大型物件なので税理士に見てもらおう、ということで昨年秋に当事務所に来られたお客様です。
当初よりその業者のスキームに疑問を持っており、5年の据え置き期間終了後は一括借上げ賃料が減額になることを見越して行動しましょうとお話ししていたのですが、結果としてその業者は1年ほどしかもたなかったということになります。
今回は有名な業者ではありませんが、裁判沙汰や被害者の会があるような某大手のメーカーなども同様の手法を取っています。
大手であるから大丈夫、CMやっている企業だから大丈夫、というわけではなく、遅かれ早かれ同様の結末になる可能性もあります。
購入前や建築前にお話しを頂いたらいろいろアドバイスをさせて頂きますが、そうではない不動産オーナーの方はぜひ注意した上で物件購入や建築をしてもらいたいと思います。
ほんと、失敗すれば地獄です。
不動産投資や相続税対策はリスクがあることを知ってもらいたいです。
以上、今日はこれくらいにしたいと思います。